ゴム製品
タイヤ需要は新車販売台数に連動する新車用(OE)と、既存保有車両の履き替えで生まれる市販用(リプレイス)の2系統からなり、景気変動への感応度がこの構成比で変わる。天然ゴム・合成ゴム(原油由来)が主原料で、原材料価格と為替(多くが海外生産・海外販売)の変動を個社の努力で吸収しきれない構造的な制約として抱える。
ゴム製品セクターの見方(当サイトの整理)
個社の分析に入る前に、この産業に共通してかかる制約と、決算書のどこを見れば状態が分かるかを整理しています。
- 収益がどこから生まれるか
- 新車用(OE)と市販用(リプレイス)の2系統。リプレイスは既存の保有車両の履き替え需要なので景気に左右されにくく、利益率もOEより高い。この構成比が収益の安定性をほぼ決める。鉱山用・航空機用など用途が限られる特殊タイヤは、価格決定力が相対的に強い。
- 業績を左右する外部要因
- 天然ゴム・合成ゴム(原油由来)やカーボンブラックの価格、海上運賃、為替(生産も販売も海外比率が高い)。新車販売台数はOEにのみ効く。原材料の変動が製品価格に転嫁されるまでには数か月のずれがある。
- 決算書のどこを見るか
- 決算説明資料の営業利益増減分析で、原材料・価格ミックス・数量・為替の寄与を分ける。数量が落ちていても値上げとミックス改善で増益になることがあり、その持続性は別に評価する必要がある。地域別セグメントの利益率の差も大きく、特定地域の採算悪化が全体を沈めることがある。工場は装置型なので、稼働率の低下は固定費として残る。
- 配当・株主還元の傾向
- 履き替え需要の底堅さを背景に、配当性向の目標や下限を明示する企業が多い。設備投資の重い期にも還元を維持できるかは、営業キャッシュ・フローと設備投資の差(フリーキャッシュフロー)で判断できる。
- 指標を読むときの注意
- 原材料価格が下がった期の増益は、値上げした価格が据え置かれたままコストだけ下がった一時的なものであることがある。数量が伸びているかを確認しないと、翌期の反動を読み違える。
ゴム製品の銘柄
ゴム製品の分析記事
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