有価証券報告書から、次の一手を読む。
高配当・割安株を対象に、有価証券報告書を主体としたファンダメンタル分析と想定カタリストを、四半期ごとに記録していく個人メディアです。
新着の銘柄分析
日本曹達(4041) PER11倍・利回り4.26%。ただし利益の多くは本業の外から来ている
2026年3月期の日本曹達は純利益183億円と増益で、PERは11倍、予想配当利回りは4.26%。増配基調も明確です。 ただし営業利益150億円に対し経常利益は230億円で、利益の相当部分が営業外損益から生じています。どの段階の 利益で評価するかを整理します。
日本カーボン(5302) 実績PER10.9倍でも割安と言い切れない — 会社予想は純利益-44%
2025年12月期の日本カーボンは、営業利益が前期比24%減った一方で純利益は増益となり、実績PERは10.9倍まで 下がりました。ただし会社は2026年12月期の純利益を44%減と予想しており、予想PERは19.5倍です。黒鉛電極という 市況商品の利益をどの水準で評価するかを整理します。
愛知時計電機(7723) 純利益+35.9%でPER9.8倍。ただし経常利益は+9.3%に留まる
2026年3月期は純利益が前期比35.9%増となり、PERは9.8倍まで低下しました。ただし経常利益の伸びは 9.3%で、増益の大半は本業以外から出ています。計量法にもとづく取替需要という安定した事業基盤と、 この利益の質のギャップをどう評価するかを整理します。
未来工業(7931) 2025年3月期は減益も配当150円を維持。配当性向50%は定着したのか
2024年3月期に営業利益が81%増えた反動で、2025年3月期は減益に転じました。それでも年間配当は 期初予想130円を上回る150円で着地し、配当性向は50.1%。この期に「配当性向50%目安」が定着したのか、 それとも一時的なものだったのかを、当時確認できた事実から整理します。
ツムラ(4540) 増配は続くが自己資本比率は64.7%→54.3%。投資フェーズの配当をどう見るか
ツムラは2027年3月期も増配(年間158円・予想利回り4.07%)を見込み、配当の予想利回りはそのまま信頼できます。 一方で2026年3月期は設備投資353億円でフリーキャッシュフローが-256億円となり、有利子負債は703億円から 1,352億円へ、自己資本比率は64.7%から54.3%へ低下しました。この投資フェーズをどう評価するかを整理します。
未来工業(7931) 2026年3月期は増収減益。次期の配当予想100円をどう読むか
スクリーニングでは予想配当利回り4.6%前後と表示されることが多い未来工業ですが、会社が実際に開示している 2027年3月期の年間配当予想は100円(前期実績145円)です。この差がどこから生まれるのか、同社の期初予想の 出し方の癖と、自己資本比率80.7%・実質無借金という財務をあわせて整理します。
投資の基礎知識
指標の意味、有価証券報告書の読み方、中期投資の考え方。分析記事を読む前提となる知識をまとめています。
貸借対照表の読み方 — 総資産・純資産・利益剰余金
貸借対照表は決算日という一時点で、会社がお金をどう集めてどう使っているかを示す表です。総資産が 増えても成長とは限らず、利益剰余金があっても現金があるとは限りません。ツムラの総資産急増と未来工業の 自己株式を例に、左右の対応関係から読む方法を整理します。
キャッシュ・フロー計算書の読み方 — 現金の増減を3つに分ける
キャッシュ・フロー計算書は現金の増減を営業・投資・財務の3区分で示します。フリーキャッシュフローが マイナスでも悪いとは限らず、財務キャッシュ・フローのプラスがむしろ危険信号のこともあります。ツムラの 設備投資と愛知時計電機の営業CFを例に、区分ごとの読み方を整理します。
決算スケジュールとカタリストの考え方
株価が動くのは、決算や配当・制度変更といったイベントのときです。3月期企業の年間開示サイクルと、 カタリストを「時期×方向×確度」で整理する方法、会社公表日と推定日を混同しない注意点までを整理します。
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