当サイトの記事はすべて個人の見解であり、投資助言ではありません。必ずご自身で一次情報を確認のうえ、ご自身の判断と責任で投資を行ってください。

スポーツ用品

釣具・ゴルフ・テニス・アウトドアなど、余暇に使われる用具を製造・販売する産業。需要は生活必需品ではなく可処分所得とレジャー時間に左右されるため、景気後退局面では買い替えが先送りされやすい一方、愛好者向けの高価格帯製品はブランド力で価格を維持しやすいという二面性がある。生産を人件費の安い海外に置き、欧米市場へ輸出する構造をとる企業が多く、為替が売上・原価の双方に影響する。ブランドと流通網の構築に時間がかかるため新規参入は起きにくいが、その裏返しとして市場そのものが縮小した場合に売上を伸ばす手立ても限られる。

スポーツ用品セクターの見方(当サイトの整理)

個社の分析に入る前に、この産業に共通してかかる制約と、決算書のどこを見れば状態が分かるかを整理しています。

収益がどこから生まれるか
用具の販売。愛好者向けの高価格帯製品はブランドで価格を維持しやすく粗利率が高い一方、量販向けの普及価格帯は価格競争にさらされる。この構成比が利益率を決める。生産を人件費の安い海外に置き欧米へ輸出する構造では、為替が売上と原価の双方に効く。
業績を左右する外部要因
可処分所得とレジャー時間。景気後退局面では買い替えが先送りされる。天候とシーズンの長さが釣り・ゴルフなど屋外種目の需要を直接動かす。流行の波が大きく、一度の需要急増のあとには必ず在庫調整の局面が来る。
決算書のどこを見るか
棚卸資産の伸びと売上の伸びの関係。需要の反動局面では在庫が先に膨らみ、翌期の値引きと評価損として利益を削る。海外売上比率の高い企業は為替差損益が営業外に出るため、営業利益と経常利益の差を見る。広告宣伝費・研究開発費はブランドへの投資として販管費に立つので、そこを削って利益を作っていないかを確認する。
配当・株主還元の傾向
市場そのものが大きく伸びる産業ではないため、配当は安定配当や配当性向の目安を置く形になりやすい。特需のあった期の利益をもとに増配した場合、その水準が維持できるかは需要の反動を織り込んで見る。
指標を読むときの注意
需要が一時的に膨らんだ期の利益で評価すると、反動局面で大きく外す。PERが低く見える期ほど、直前に特需がなかったかを先に確認する。

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