当サイトの記事はすべて個人の見解であり、投資助言ではありません。必ずご自身で一次情報を確認のうえ、ご自身の判断と責任で投資を行ってください。

機械

建設・食品など特定の産業向けに生産設備や機器を供給する、受注生産型の性格が強い産業。個々の企業の主力製品は解体機械・食品機械など様々だが、共通して国内外の設備投資サイクル(建設投資、工場の新設・更新投資など)に業績が連動しやすい。受注から売上計上までにタイムラグが生じやすく、単年度の業績だけでは需要の強弱を判断しにくい。鋼材など金属素材を多く使う製品では原材料価格の変動を受けやすく、海外展開している企業では為替の影響も加わる。

機械セクターの見方(当サイトの整理)

個社の分析に入る前に、この産業に共通してかかる制約と、決算書のどこを見れば状態が分かるかを整理しています。

収益がどこから生まれるか
機械本体の販売と、納入後に継続して発生する保守・部品・消耗品の収入。後者は景気に左右されにくく、稼働台数の積み上がりが安定収益になる。本体の受注は設備投資サイクルに従うため、この2つの比率が業績の振れ方を決める。
業績を左右する外部要因
国内外の設備投資サイクル(建設投資、工場の新設・更新)、鋼材など金属素材の価格、海外展開している企業では為替。受注から売上計上までタイムラグがあるため、需要の転換点は売上より受注に先に現れる。
決算書のどこを見るか
受注高と受注残高。売上は過去の受注の反映なので、いまの需要を知るには受注を見る。棚卸資産(仕掛品)の増加は、受注が積み上がっている合図のことも、売れずに滞留している合図のこともあるため、受注残と併せて判断する。保守・部品の売上比率が開示されていれば、不況期の底堅さの目安になる。
配当・株主還元の傾向
受注産業で利益が振れるため安定配当が基本だが、手元資金の厚い中堅企業では配当性向の引き上げや自社株買いの余地が残っていることがある。現預金と有利子負債の差を見ると、方針変更の余力が読める。
指標を読むときの注意
単年度の受注高は大型案件1件で大きく動く。前年比の増減だけで需要を判断せず、受注残高の水準と併せて見る。設備投資サイクルの山でPERが低く見えるのは、市況産業と同じ構図である。

機械の銘柄

機械の分析記事

機械2027/3期 Q1

モリタHD(6455) Q1営業利益60.8%減でも配当予想は25%増額、DOE方針が生んだ乖離

モリタHDの2027年3月期第1四半期は営業利益が前年同期比60.8%減。それでも純利益はほぼ横ばいで、通期配当予想は同じ日に25%増額されました。特別利益と株主還元方針の転換を整理します。

2026/09/0618分で読了
機械2027/3期 Q1

日本信号(6741) 営業損益が黒字転換、受注+18.9%でも通期計画は据え置き

日本信号の2027年3月期第1四半期は営業損益が黒字転換し、受注高も前年同期比+18.9%と好調でした。それでも通期の会社予想は据え置かれたままです。強い滑り出しをどう読むかを、セグメント別の実績と財務体質の変化から整理します。

2026/09/0322分で読了
機械2027/3期 Q1

三精テクノロジーズ(6357) 利益進捗は例年超え、それでも据え置かれた通期計画

2027年3月期第1四半期は営業利益+34.6%の増益で、通期計画に対する進捗率も例年のレンジを上回りました。 ただし牽引役は最大セグメントの遊戯機械ではなく、工事採算が改善した舞台設備でした。据え置かれた通期計画をどう読むかを整理します。

2026/09/0218分で読了
機械2027/3期 Q1

レオン自動機(6272) 営業減益続く一方、経常益は為替で急増。セグメントは軒並み好調

レオン自動機の2027年3月期第1四半期は増収でも営業利益は前年同期比-5.1%の減益で、利益率は8.25%から7.22%へ低下。原価は横ばいで販管費とセグメント間調整の拡大が要因です。

2026/08/1722分で読了
機械2027/3期 Q1

オカダアイヨン(6294) 純利益進捗率12.7%でも据え置かれた通期計画をどう読むか

オカダアイヨンの2027年3月期第1四半期は減収減益となり、純利益の通期進捗率はわずか12.7%です。それでも会社は通期計画を据え置いています。主力・圧砕機の需要動向と有利子負債の推移を決算短信から整理します。

2026/08/1518分で読了
機械2026/3期 通期

レオン自動機(6272) 増収でも営業利益は減益、売上高営業利益率13.5%→12.3%の理由

レオン自動機の2026年3月期は売上高+7.1%の一方、営業利益は-2.3%の減益で、売上高営業利益率は13.5%から12.3%へ低下しました。配当は当初予想48円から実績58円へ増額。本業の収益性が落ちた背景を決算短信から整理します。

2026/07/2915分で読了
機械2026/3期 通期

オカダアイヨン(6294) 増収でも営業CFは2期連続マイナス、配当は期末一括から中間・期末均等へ

オカダアイヨンの2026年3月期は増収・経常増益でしたが、営業キャッシュ・フローは2期連続でマイナスです。加えて2027年3月期から、長年の「期末配当のみ」を中間・期末均等へ変更します。この2点を決算短信の数値から整理します。

2026/07/2917分で読了