アズーム(3496) 予想PER27倍は割高か。増収率を初めて下回る営業増益率をどう織り込むか
本記事をお読みになる前に
本記事は筆者個人の見解であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載内容は有価証券報告書等の公開情報にもとづく分析ですが、正確性・完全性を保証するものではなく、将来の株価や業績を約束するものでもありません。投資判断は必ずご自身で情報を確認し、責任をもって行ってください。本記事はあくまで参考情報としてご利用ください。
生成AI利用本記事は、決算短信・有価証券報告書などの一次情報をもとに、生成AIを用いて作成・編集しています。掲載する数値は一次情報との照合を行っていますが、誤りが含まれる可能性を排除できません。重要な数値は必ず出典元の原典でご確認ください。
株式会社アズーム
2026/08/24 時点
株価
4,885円
時価総額
603億円
配当利回り
2.58%
年間126円
PER
31.8倍
PBR
9.55倍
ROE
34.7%
ROA
36.1%
経常利益ベース
自己資本比率
73.9%
配当性向
70.3%
有利子負債
1億円
D/Eレシオ
0.01倍
有利子負債÷自己資本
※ 指標は記事執筆時点のスナップショットです。最新の数値はご自身で証券会社等の情報をご確認ください。
この記事の結論
- 2026年8月24日終値4,885円に対し、実績PER(2025年9月期EPS 153.62円)は31.79倍、会社予想PER(2026年9月期EPS 179.27円)は27.25倍、PBR9.55倍。会社予想の増益率+20.5%と比べると、予想PERはやや高めの水準にある。
- 第3四半期累計の進捗率は売上高72.1%・営業利益68.3%で、9カ月経過(会計年度の75%)の単純な目安を両方とも下回っている。通期予想どおり着地させるには、第4四半期に売上高+25.5%・営業利益+9.2%が必要で、その場合の第4四半期営業利益率は21.1%(前年同期24.3%)まで下がる計算になる。
- 会社は通期の営業増益率が増収率を初めて下回る理由を、営業人員の採用強化による一時的なコスト先行と説明している。ただし第3四半期累計の実績では、下がっているのは売上総利益率(41.4%→41.1%)で、販管費率はむしろ改善(23.9%→23.6%)しており、費目の動きは説明と正確には一致していない。
- 財務は自己資本比率73.9%・実質無借金(有利子負債74百万円)と健全。配当は2026年9月期予想が年間126円(予想配当性向70.3%)で、2025年11月にDOE20%以上・累進配当の方針へ転換している。高い株主還元と現在のバリュエーションが両立するかは、11月中旬に発表される通期決算の着地に懸かっている。
目次11項目
1. 概要
アズーム(3496)は、2026年8月24日終値4,885円で、実績PER31.79倍・PBR9.55倍という水準にあります。月極駐車場のサブリース事業を主力に、増収率+26%前後・営業利益率19%台という高い成長と収益性を両立させてきた会社で、この株価はその実績に対する評価です。
その評価に、2026年9月期の会社予想で初めて揺らぎが入っています。売上高は前期比+26.1%で変わらない一方、営業利益は+20.5%にとどまり、営業利益率は19.4%から18.5%へ下がる計算になります。 増収率を営業増益率が下回るのは、確認できる範囲では初めてです。
会社はこれを、中期経営計画の達成に向けた営業人員の採用強化による一時的なコスト先行と説明しています。第3四半期累計の実績は売上高12,265百万円(前年同期比+26.4%)・営業利益2,151百万円(同+26.6%)で、この時点ではまだ利益率は下がっていません。減速は数字にまだ表れていないのに、通期予想では織り込まれているという状態です。この食い違いが、現在の株価水準を判断するうえでの出発点になります。
2. 会社概要とビジネスモデル
アズームは、月極駐車場のポータルサイト「CarParking」を運営し、駐車場オーナーから空き区画を一括で借り上げて(マスターリース)利用者に転貸する(サブリース)事業を主力とする不動産サービス会社です。決算短信によれば、この遊休資産活用事業が連結売上高の98.3%を占め、実質的に一本足の事業構造です。ほかに3DCG・VRで不動産画像を制作するビジュアライゼーション事業がありますが、売上構成比は2%未満にとどまります。
収益の仕組みは単純です。利用者から受け取る賃料が売上、オーナーへ支払う借上げ賃料が原価になり、その差額が売上総利益です。駐車場を保有しないため大きな設備投資を必要とせず、2026年9月期第3四半期末の自己資本比率は73.9%、有利子負債はわずか74百万円と、実質無借金で運営しています。2018年に上場し、2025年6月24日に東証グロース市場から東証プライム市場へ市場区分を変更しました。
強みと弱みの整理
強み
実績としての高成長
2022年9月期から2025年9月期までの3年間で、売上高は6,417百万円から13,479百万円へ2.1倍、営業利益は878百万円から2,613百万円へ3.0倍になりました。増収率は毎期26〜29%の範囲に収まっており、単年の跳ねではありません。
資産の薄いビジネスモデル
駐車場を「借りて回す」モデルのため設備投資が小さく、自己資本比率73.9%・実質無借金で成長を続けられています。営業キャッシュ・フローは2025年9月期に1,948百万円と、純利益1,831百万円を上回っており、利益の質という意味でも健全です。
受託台数という積み上がる指標
2026年9月期第3四半期末の受託台数は42,432台、稼働台数は39,530台、稼働率は93.2%です。借り上げた駐車場の9割以上が埋まるという実力値が、複数期にわたって安定しています。
弱み
通期予想は初めて増益率が増収率を下回る
2026年9月期の会社予想は営業利益率18.5%で、2025年9月期の19.4%から0.9ポイント下がります。これまで一貫して上がってきた利益率が、会社予想の段階で初めて逆を向いています。
株価はすでに高成長を前提にしている
実績PER31.79倍・PBR9.55倍という水準は、増収率20%台後半の継続を織り込んだ株価です。成長率が鈍化した場合、利益の減少とバリュエーションの切り下げが同時に起きる余地があります。
単一事業への依存
遊休資産活用事業が売上の98.3%を占めるため、月極駐車場という市場の需要変動(都市部の自動車保有台数、カーシェアの普及など)がそのまま全社の業績になります。
3. 業績の推移
決算短信から取った通期業績の推移です。単位は百万円です。
数値で確認する
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 営業CF | 自己資本比率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022/09 | 6,417 | 878 | 872 | 597 | — | 57.6% |
| 2023/09 | 8,273 | 1,282 | 1,279 | 878 | 621 | 64.1% |
| 2024/09 | 10,541 | 1,828 | 1,827 | 1,288 | 1,337 | 67.1% |
| 2025/09 | 13,479 | 2,613 | 2,607 | 1,831 | 1,948 | 76.7% |
| 2026/09会社予想 | 17,000 | 3,150 | 3,140 | 2,200 | — | — |
読み取れることは3つあります。
増収率は4期にわたって26〜29%の狭いレンジに収まっている。 2022年9月期から2025年9月期まで、成長ペースがぶれていません。
営業利益は売上高を上回るペースで伸びてきた。 2022年9月期の878百万円が2025年9月期には2,613百万円へ3.0倍になっており、この間の売上高の伸び(2.1倍)を上回ります。利益率が上がり続けてきたことの裏返しです。
2026年9月期の会社予想だけ、この関係が逆になる。 増収率+26.1%に対し営業増益率は+20.5%で、初めて営業利益の伸びが売上高の伸びを下回ります。ここが本記事の論点です。
4. 予想PER27倍は、この減速をどこまで織り込んでいるか
まず現在のバリュエーションを整理します。2026年8月24日終値4,885円に対して、実績PER(2025年9月期EPS 153.62円)は31.79倍、会社予想PER(2026年9月期EPS 179.27円)は27.25倍です。会社予想の増益率+20.1%(純利益ベース)と比べると、予想PER27倍台は割安とは言えない水準です。
この株価が織り込んでいるのは、単純な増収の継続だけではありません。増益率が増収率を下回るという、これまでにない減速シナリオごと呑み込んだうえでの27倍です。この減速が一時的なもので終わるのか、それとも複数期続くのかによって、この株価の見え方は変わります。
進捗率は、単純な経過月数を下回っている
第3四半期は会計年度の9カ月分、つまり単純に按分すれば75%が経過した計算になります。実際の進捗率は、会社の決算説明資料によれば売上高72.1%・営業利益68.3%・純利益69.5%です。3つとも75%を下回っており、特に営業利益の遅れが目立ちます。
この遅れを取り戻すには、第4四半期に次の数字が必要です。
- 必要な売上高:17,000 − 12,265 = 4,735百万円(前年同期3,773百万円に対して+25.5%)
- 必要な営業利益:3,150 − 2,151 = 999百万円(前年同期915百万円に対して+9.2%)
- その場合の第4四半期営業利益率:21.1%(前年同期24.3%)
会社自身が、第4四半期に営業利益率が3.2ポイント下がる前提を予想に織り込んでいます。 通期予想が据え置かれているのは、売上の加速には自信がある一方で、利益率の低下も避けられないと会社が見ているためだと読めます。
会社の説明と、第3四半期累計の費目の動きが一致しない
会社は決算説明資料で、この減速を「中計達成に向けた営業人員強化・新規受託台数前倒しによるコスト先行のため」と説明しています。第3四半期に過去最大となる約100名を採用したことも開示されています。
この説明が正しければ、増えたコストは人件費なので販管費率が上がるはずです。しかし第3四半期累計の実績を前年同期と比べると、動きは逆です。
| 2025年9月期3Q累計 | 2026年9月期3Q累計 | 差 | |
|---|---|---|---|
| 売上総利益率 | 41.4% | 41.1% | ▲0.3pt |
| 販管費率 | 23.9% | 23.6% | ▲0.3pt |
| 営業利益率 | 17.5% | 17.5% | ±0.0pt |
販管費率はむしろ改善しており、下がっているのは売上総利益率のほうです。 決算短信は売上原価の内訳を開示していないため、営業人員の人件費が売上原価と販管費のどちらに計上されているかは特定できません。あるいは、受託を前倒しで増やしたことで、稼働前の駐車場に対する借上げ賃料の支払いが原価として先に乗っている可能性もあります。どちらが実態かは、この四半期の開示だけでは判断できません。
この論点をどう株価に結びつけるか
会社の説明どおり一時的なコスト先行であれば、2027年9月期には営業利益率が19.4%を上回る軌道に戻り、予想PER27倍という水準は「一時的な踊り場を織り込んだ、実質的には妥当な株価」だったことになります。一方、原価側の構造変化であれば、利益率の低下は複数期続き、現在のPER水準は高すぎたことになります。
判定材料は、11月中旬に発表される通期決算の第4四半期の中身です。 売上総利益率が42%台に戻れば前者、41%台にとどまれば後者の可能性が高まります。
5. 配当の推移
| 決算期 | 期初予想 | 年間配当 | 期初比 | 配当性向 |
|---|---|---|---|---|
| 2024/09 | 25円 | 25円 | 0円 | 11.5% |
| 2025/09 | — | 212円 | — | 69.0% |
| 2026/09会社予想 | 126円 | 126円 | — | 70.3% |
- 2024/09:2025年10月1日の株式分割(1株→2株)より前の実際の金額。
- 2025/09:普通配当132.00円+プライム市場への市場区分変更の記念配当80.00円。分割前の実際の金額。
- 2026/09:2025年10月1日の株式分割後の金額。2025年11月13日にDOE20%以上・累進配当へ方針変更した後の予想。
2026年9月期の会社予想配当は年間126円(中間63円・期末63円)で、2026年8月24日終値4,885円に対する予想利回りは2.58%です。予想配当性向は70.3%と、増収率25%前後で成長を続ける会社としてはかなり高い水準です。
2025年11月13日に配当方針を変更し、DOE(連結株主資本配当率)20%以上の水準維持と累進配当を基本方針としました。設備投資をほとんど必要としないビジネスであることが、この高い還元方針を支えています。
利回りだけを見ると、当サイトが四半期分析の対象にしている「配当利回り3%以上」という目安をやや下回ります。この銘柄は高配当株としてではなく、増益とともに配当額も伸びていくことを前提にした銘柄として見る必要があります。 会社予想どおりに増益が続けば配当額も増える一方、§4で見た増益率の鈍化が続けば、配当の伸びも鈍る可能性があります。
なお2025年9月期の212円は2025年10月1日の株式分割前の金額で、うち80円は市場区分変更に伴う記念配当です。分割後に換算すると106円(普通66円+記念40円)になり、2026年9月期予想の126円と比較する際はこの点に注意が必要です。
6. 会社の現状と直近の動き
第3四半期累計(2025年10月〜2026年6月)の内容をもう一段分解します。
セグメント別では、主力の遊休資産活用事業の第3四半期累計の売上高が12,062百万円(前年同期比+26.4%)、セグメント利益が2,129百万円(同+24.4%)でした。セグメント利益の伸びが売上高の伸びを下回っており、全社と同じ傾向がすでに主力事業の段階で表れています。もう一方のビジュアライゼーション事業は売上高206百万円(同+26.1%)・セグメント利益24百万円で、前年同期のセグメント損失10百万円から黒字転換しました。規模が小さいため全社への寄与は限定的です。
台数の実績は、受託台数(マスターリース)42,432台(前年同期比+26.8%)、稼働台数(サブリース)39,530台(同+27.0%)、稼働率93.2%(同+0.2pt)です。稼働台数の伸びと遊休資産活用事業の売上の伸び(+26.4%)がほぼ一致しており、成長のほぼ全量が台数の増加によるもので、1台あたりの単価が上がっているわけではありません。
貸借対照表では、前払費用が2025年9月期末の999百万円から2026年9月期第3四半期末には1,181百万円へ増えています。借り上げた時点で賃料の支払いが始まる一方、利用者が決まるまで売上は立たないため、受託を前倒しで増やすほどこの先払い分は膨らみます。§4で触れた原価側悪化の一因として、この動きは整合的です。
7. 業界とセクターの状況
月極駐車場のサブリース事業は、他人の不動産を借りて回す不動産サービス業の一種です。物件を保有しないため設備投資と有利子負債が小さく、自己資本比率とROEが高く出やすい一方、収益源は借上げ賃料と転貸賃料の差に限られます。オーナーへ支払う借上げ賃料の相場が上がれば、それは仕入コストの上昇として直接、売上総利益率に効きます。
需要側では、決算短信によれば、店舗型の不動産仲介業者を通じて駐車場を探していた利用者が、インターネット経由でポータルサイトに流入するケースが増えているとされています。デジタル化の進展がこの会社に有利に働く構図です。供給側では、分譲マンションやオフィスビルの附置義務駐車施設が主な取得源で、特定の大口取引先に依存する構造ではありません。
同業他社との指標比較は本記事では扱っていません。同社のPBR9.55倍を単独で「割高」と判断するのは早計です。 資産を保有しないビジネスモデルではPBRの意味合いが薄く、実質的にはPERで評価する銘柄です。
8. 今後のスケジュール
2026年9月期 通期 決算発表
過去の発表時期からの推定
2027年9月期 第1四半期 決算発表
過去の発表時期からの推定
2027年9月期 第2四半期(中間) 決算発表
過去の発表時期からの推定
2027年9月期 第3四半期 決算発表
過去の発表時期からの推定
次の通期決算の発表日は過去の傾向からの推定です。確定日は会社のIRサイトで確認してください。
9. 想定されるカタリスト
会社予想に届かせるには第4四半期だけで売上高4,735百万円(前年同期比+25.5%)・営業利益999百万円(同+9.2%)が必要。この場合の第4四半期営業利益率は21.1%で、前年同期の24.3%を3.2ポイント下回る。会社自身が第4四半期の利益率低下を予想に織り込んでおり、実際の着地がその通りかどうかが最初の答え合わせになる。
2026年9月期の営業利益率低下(19.4%→18.5%予想)が会社の言う一時的なコスト先行なら、2027年9月期の計画では利益率が上向く形で示されるはずである。次期計画の内容が、現在のバリュエーションが前提にしている増益ペースの回復を裏付けるかどうかを確認できる。
10. 想定されるリスク
バリュエーションの下落余地。 実績PER31.79倍・PBR9.55倍は、増収率20%台後半の継続をかなりの部分織り込んだ水準です。§4で見たとおり通期の営業増益率はすでに増収率を下回る予想になっており、この傾向が2027年9月期以降も続けば、利益成長の鈍化とバリュエーションの切り下げが同時に起こる可能性があります。
原価側の悪化が構造的なものだった場合。 第3四半期累計で下がっているのは売上総利益率です。借上げ賃料の相場上昇が原因であれば、これは景気や不動産市況に連動する外部要因で、会社の努力では止められません。売上総利益率が1ポイント下がると、2026年9月期の売上規模では営業利益が概算で170百万円程度削られます。
成長のほぼ全量が台数の増加に依存していること。 §6で見たとおり1台あたりの単価はほぼ横ばいで、台数の純増が鈍れば増収率にそのまま響きます。台数を積むのは営業人員なので、採用と育成が止まれば成長も止まります。
単一事業への集中。 遊休資産活用事業が売上の98.3%を占め、月極駐車場という単一市場の需要変動がそのまま全社の業績になります。
高い還元方針の制約。 DOE20%以上・累進配当は、業績が計画から下振れした局面でも配当を維持することを意味します。成長投資と還元が競合する局面が来た場合、方針が制約として働く可能性があります。
11. まとめ:どう判断材料にするか
この銘柄の判断は、2026年9月期の減速を「一時的なコスト先行」と見るか「利益率の構造変化の始まり」と見るかで分かれます。
一時的なコスト先行と見るなら、予想PER27倍は「踊り場を織り込んだうえで、実質的には妥当な株価」と評価できます。台数の伸びは安定しており、稼働率も93%台を維持しています。第4四半期の利益率低下(会社予想21.1%)を乗り越えれば、2027年9月期には利益率が再び上向く可能性があります。
構造変化の始まりと見るなら、第3四半期累計で売上総利益率がすでに下がり始めているという事実のほうを重く見ることになります。その場合、予想PER27倍は増益ペースの鈍化を十分に織り込めていない可能性があります。
分かれ目は、11月中旬に発表される通期決算で売上総利益率が42%台に戻るかどうかです。本記事は株価の到達水準を予想しません。判断材料として、この分岐点を提示するにとどめます。
本記事は判断材料の提示であり、売買の推奨ではありません。銘柄の選び方と本記事が使った基準は /method に掲載しています。
この記事の見立てが外れたと判断する条件
以下のいずれかが起きた場合、本記事の整理は前提から崩れます。買うかどうかを判断する際は、 強気材料と同じだけこちらも見てください。
- 2026年9月期の通期営業利益が会社予想の3,150百万円を大きく下回り、かつ売上総利益率の低下が続いた場合。減速の原因が採用コストという一時的な要因ではなく、借上げ賃料の上昇など原価側の構造変化である可能性が高まる。
- 2027年9月期の営業増益率が、同期の増収率を再び下回った場合。2026年9月期の減速が「一時的なコスト先行」ではなく、複数期にわたる利益率の踊り場であることを意味し、現在の予想PER27倍という水準の前提が崩れる。
- 駐車場受託台数の年間純増が、2026年9月期の期初計画(+8,000台以上)の水準から明確に下回るペースに鈍化した場合。売上の伸びのほぼ全量が台数の増加で説明できる構造のため、台数の鈍化はそのまま増収率の鈍化に直結する。
- 2025年11月に採用したDOE20%以上・累進配当の方針が、増資や大型投資を機に転換された場合。「成長投資と高い株主還元は両立する」という財務の前提が崩れる。
よくある質問
- アズーム(3496)のPERは高いですか?
- 2026年8月24日終値4,885円に対し、実績PER(2025年9月期EPS 153.62円)は31.79倍、会社予想PER (2026年9月期EPS 179.27円)は27.25倍です。会社予想の増益率は+20.5%で、予想PERはこの増益率と比べると やや高い水準にあります。PBRは9.55倍ですが、駐車場を保有せず借りて回すビジネスのため資産は薄く、 PBRの水準としての意味合いは小さくなります。
- アズームの配当利回りはどのくらいですか?
- 2026年9月期の会社予想は年間126円(中間63円・期末63円)で、2026年8月24日終値4,885円に対する予想利回りは 2.58%です。予想配当性向は70.3%で、2025年11月13日にDOE(連結株主資本配当率)20%以上の水準維持と 累進配当を基本方針としています。
- アズームの次の決算はいつですか?
- 2026年9月期の通期決算は2026年11月中旬に発表される見込みです(過去の発表実績からの推定で、会社は 確定日を公表していません)。第3四半期累計の進捗率は売上高72.1%・営業利益68.3%で、会社予想どおりに 着地させるには第4四半期に増収増益ペースの加速が必要です。
参考文献・引用元
- 01株式会社アズーム「2026年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」
2026年7月30日開示。1ページ目の連結経営成績(売上高12,265百万円・営業利益2,151百万円・経常利益2,144百万円・ 四半期純利益1,529百万円、通期業績予想と据え置きの記載)、2ページ目の期末発行済株式数、財政状態 (総資産8,538百万円・自己資本比率73.9%)、四半期連結貸借対照表(現金及び預金4,670百万円・ 1年内返済予定の長期借入金35百万円・長期借入金38百万円)、四半期連結損益計算書(売上原価7,222百万円・ 売上総利益5,042百万円・販売費及び一般管理費2,891百万円)、セグメント情報(遊休資産活用事業の売上高 12,062百万円・セグメント利益2,129百万円)を参照。 / 2026/07/30 開示
- 02株式会社アズーム「2026年9月期 第3四半期決算説明資料」
2026年7月30日開示。業績進捗率(売上高72.1%・営業利益68.3%・純利益69.5%)、営業利益増減要因 (通期業績予想の営業利益増減要因のグラフから、2025年9月期4Q実績2,613百万円→2026年9月期4Q予想3,150百万円 への内訳)、および「一時的な成長率の落ち着きは、中計達成に向けた営業人員強化・新規受託台数前倒しによる コスト先行のため」という会社の説明を参照。 / 2026/07/30 開示
- 03株式会社アズーム「2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」
2025年11月13日開示。2024年9月期・2025年9月期の連結経営成績、営業利益率(17.3%・19.4%)、 配当性向(連結)(2024年9月期11.5%・2025年9月期69.0%)、配当の状況(2025年9月期212.00円のうち 記念配当80.00円・2026年9月期予想126.00円)、2025年11月13日の配当方針変更(DOE20%以上・累進配当)、 2026年9月期の連結業績予想(売上高17,000百万円・営業利益3,150百万円)を参照。 / 2025/11/13 開示
- 04株式会社アズーム「2023年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」
2023年11月10日開示。2022年9月期・2023年9月期の連結経営成績(売上高6,417百万円・8,273百万円、 営業利益878百万円・1,282百万円、経常利益872百万円・1,279百万円、純利益597百万円・878百万円、 自己資本比率57.6%・64.1%)を参照。financials の起点はこの短信。 / 2023/11/10 開示
- 05株探「アズーム【3496】株の基本情報」
二次情報。2026年8月24日終値4,885円(前日比+80円・+1.66%)・時価総額603億円の確認に参照。 本記事の財務数値はすべて上記の決算短信から取っており、株価のみこの出典を使っている。